賃金の一形態である日給制
給与の支払いを行う形態には、日給制、月給制、週給制、時間給制などがあります。このうち、1日を単位として金額を定め、出勤した日数に応じて給与を支給する制度が日給制です。計算は、日単位で行われますが、支払いについては、日単位、週単位、月単位のいずれかの単位で、まとめて支給されることになります。労働者にとっては、出勤した日数に応じて給与が支給されることになりますので、仕事を休んだ場合は働いていませんので給与は支払われませんし、遅刻したり、早退した場合も、その分給与は支給されませんので、月単位で給与が決められている月給制に比べると、給与が不安定になります。現在のところ、企業の大半が月給制を採用していますが、アルバイトやパートタイマーといったいわゆる非正規労働者や日雇い労働者には日給制が適用される場合が多いようです。月給制の場合、特定のある日、すなわち給料日に一括して給与を支払わなければなりませんので、多額の現金を支払わなければなりませんが、日給制の場合は多額の現金を支払うことはありませんので、中小企業や零細企業で活用されている場合があります。また、悪天候の場合には作業を中止するような事業を行う企業においては、働いた分だけの費用を払えばいいので、無用な費用の発生を抑えるために、日給制を採用することが多いようです。