職人の給与面での、日給制の価値
これはどの職種においても商品価値の高い製品の製造を行っている職人工場などについていえることですが、やはり手作りである以上、その際での職人自身による技で商品価値を引き出し、その分の見返りが大変大きなものといえます。このため、そこで働く職人さんである被用者のみなさんの給与なども、とても高額な場合もあります。こうしたこともあり、職人さんの給与体制については日給制あるいは日給月給制のところなどがとても多いといえます。これは失敗が許されない厳しい工芸品などの作成作業などを行うゆえに、その分充実した職人さん自身の心身面での充実度を私生活面からベストの状態にしておく意味などもあり、師匠職人である親方の使用者としての配慮といえます。そして、こうした心身共に日頃からの充実性を日当計算による日給制にしたうえで感謝の心を養い、最良の工芸品などの意欲を維持させるようにする意味もあるようです。こうした親方職人である使用者からの心のある給与支払いの態度といったものは、その金額の高さはもとより、被用者である弟子職人のみなさんの労働意欲への配慮をした日給制による給与面での計算方針といったものは、実に洗練された技の確保や維持などをしていくうえで、やはりなくてはならないものなのかもしれません。